大好き!“写真夏の昼の夢精”!!!

おはようございます、こんにちは、こんばんは。
店舗課に所属している一王です。

気軽に買ったり出来るような富豪ではないけれど、
素敵なギャラリーに行ったら、必ず芳名帳には
サインをしていきます。
そうすると我が家に届く、キラキラしたギャラリーからのDM。
知らない作家でも、大御所のはっきりしたコンセプトをもつものでも、
優秀なキュレーターの厳密な選択と信頼ができます!
気になる、見に行きたい!!

この夏、『ART SPACE AM』よりDMが届きました。



“写真夏の昼の夢精” 荒木経惟
御年77歳 アラーキー最新作の展示。
ギャラリーは会社と原宿駅の間だけれど、クローズが19時。
でも10分でも行って見れれば、今がどう見えているのか、
今をどう表現したいのかくらいはわかります。
行ってみよう!



着いた、神宮ハイツ302。
異界が口を開けているような入り口。





味のある“写狂老人A“の筆。
120cm×80㎝くらいの大きな紙と
大量のポラロイドを使った展示。
その全ての写真の上に、白濁とした白い塗料を
塗りたっくてる。
命の猛りをすりつけるように。







いつものように、街、花、おんな、バルコニー、人形と、
アラーキーの目に入るもの全てが等価に並べられているけれど、
全体を覆う、強烈な負のムード。











時間とともに色の抜けて、かすんでいくポラドイド。





無垢の象徴である人形を傷つけ汚し、放置する闇。
その猟奇性。







多くの人からの敬意を集めても、自分の死からは逃れられない。
欲望をもっても、片目を失い、癌に見舞われた、自由にならない
体を抱えては当事者になれない。
傍観者でいるしかない。
これが間際の叫びなのか。
こんなにきついところに、いずれ立つのかい。





今までの膨大なセンチメンタルな写真や笑いあう家族写真などで、
表現者としての好々爺でいることも出来るのに。

でもさ。
自分の両親、最愛の妻の葬儀の場でも、大きなカメラを抱え、
最も美しく見える構図を探し続けた男。
生きることの全てを表現とした、自身の狂気から
目をそらさない男。
表現の振り幅は、振り子に似ている。
神聖で美しく、ナイーブなものをキャッチ出来る目は、
その分、深い闇を覗き込むことになるよ。
こんなにも厳しく正直に、自分に向き合うこと。
10分間の、誰もいないギャラリーで。

おしまい

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